<第1226話>
山中温泉で湯女にされそうになった娘たちを助けた黄門さま一行。背後には大聖寺藩の悪家老がいて、山中塗りの利権を狙っている様子。黄門さまに憧れる藩主利直は町へ微行に出るのだが、悪家老が手を回し実情を全く理解していない。黄門さまが微行の仕方を教えようと風呂番に化けて近づこうとしたその時、女が兄の仇と利直に突きかかる。
<第1227話>
福井の城下は福姫の縁組を祝ってヤンシキ踊りの真っ最中。そんな時、助三郎は忍びの群れに襲われている娘を助ける。娘は、結婚が嫌で逃げ出して来た福姫だった。一方で助三郎そっくりの縁談相手、越後高田の若君も微行で城下に入っていた。縁談を利用し、藩政を狙う悪家老を懲らしめた黄門さまの計らいで、ニ人は夫婦の契りを結ぶ。
<第1224話>
一行が知り合った田鶴浜の建具職人の暈平は、博打の借金が返せず六年前に家を飛び出していた。田鶴浜一の建具職人に成長した息子の幸平は、暈平の顔を見ると怒り出し、家から叩き出す。そのころ田鶴浜は献上欄間作りの時期。利権を狙う犀河屋は幸平に対抗するため、暈平を脅し欄間作りを迫る。親子喧嘩の腕比べに黄門さまは…?
<第1225話>
黄門さま一行はいよいよ旅の目的地金沢へ。だが前途には次から次へと忍びの群れが立ちはだかる。田鶴浜でさらわれた香織は、翠香院と正嗣の犬千代ともども、寺のお籠り堂に幽閉されてしまう。それは一行をおびき寄せるための罠。お堂には爆薬が仕掛けられていた。一行の運命は!?百万石のお世継ぎを巡る陰謀を阻止できるのか!?
<第1222話>
一行は、娘馬子と出会う。娘の父は元善光寺一の問屋場の主だったが、悪人たちの企みで殺され、店は放火され全焼。今では馬のアオだけが父を思い出す唯一の宝。しかし、このアオさえも、代官は我が物にしようと狙っていた。善光寺の門前町に巣喰う悪人どもに、黄門さまは、怒りの鉄槌を下し、娘馬子の無念を晴らす。
<第1223話>
糸魚川で黄門さまは博打に手を出し身ぐるみはがされてしまう。一方三河万歳の玉蔵らは、質屋から黄門さま一行の衣類を盗み、黄門さま一行に化け、宿で大散財。そのころ糸魚川では、悪代官がヒスイの利権を独占していた。本物の黄門さまは、悪代官を懲らしめるため、偽黄門さまの玉蔵をヒスイの採掘現場に乗り込ませる。
<第1220話>
城下に入った一行は町中に老人が一人もいないことに気づく。事情を聞くと、老人は家老の作った「長寿の館」で何不自由なく暮らしているという。しかし、実情は、施設には家老に献金した金持ちの老人しか入ることができず、貧しい者は姥捨山に捨てられていた。悪巧みに怒った黄門さまは、単身姥捨山に乗り込む。
<第1221話>
専横の限りを尽くしている次席家老大須賀の駕籠を若侍が襲った。しかし、中から出て来たのは、脇家老の宗方。なぜ大須賀に反対するはずの宗方が駕籠に乗っていたのか。黄門さまは、事情が分かるまで大須賀派に追われた若侍を匿う。宗方は正義の味方か悪の手先か、揺れる城内に黄門さまの英知が冴える。
<第1218話>
安中宿は昔から蚕の里として知られたところ。ところがとんでもない町奉行が赴任してきて、二組の悪人を操り、自分の懐を肥やそうと考える。古くからの暖簾を誇った絹問屋は殺され、店は放火されて全焼。その上失火の罪で潰されてしまった。お久美は身の危険も顧みず、奉行と悪人の企みを暴き安中に平和を取り戻そうとする。
<第1219話>
追分をめざす一行が知り合った子連れの胡麻の灰。幼い娘が捜す母親は追分宿の問屋場の女主人だったが、訳あって母と名乗らない。義理の娘に店を譲り渡すためにも母親の名乗りを上げるわけにはいかなかった。問屋場の利権を巡る陰謀を砕き、生さぬ仲の娘の心を開かせ、実の母娘の対面を果たさせる、黄門さま情けの采配。